宗教上の立場と余り変わらないものであった。

哲学の死生観・現代では、哲学も死生観を担っている。

古典哲学の形而上学的世界観では死生観は宗教上の立場と余り変わらないものであった。

例えば古代ギリシアの哲学者プラトンはソクラテスに善き人、特に禁欲思惟した哲学者の魂は「幸福者の島」に入り、放埒に生きた権力者などは奈落へ、ギリシア神話のミノスら3人の裁判者が死者の魂を選別するという話を語らせている。

その後も超越的存在の信仰、死後の世界といった宗教的要素は中世のスコラ哲学などを通っても根強く残っていた。

19世紀に入るとニーチェが現れ、「神は死んだ」の言葉で代表される宗教的価値観の崩壊を言明して従来の価値観を大きく揺るがすこととなる。

これはニヒリズムを招くものであったが、ニーチェはそれを徹底させ「強さ」のニヒリズムで克服した「超人」という理想を掲げた。

この立場はハイデガー、サルトルを始めとした多くの思想家に影響を与え生命力のようなものを肯定する実存主義へ結実した。

ただし実存主義は客観的真を証明するような類のものではなく、個々人の問題を直視する性格の思想・態度であるため全体を支える論理となることは出来ず。
update:2010年02月19日